株式会社エントリー – 代表取締役社長 寺本 潤
人と仕事の縁むすび
「人と仕事の縁むすび」を使命に掲げ、短期に特化した人材派遣業を展開する株式会社エントリー。社長の寺本潤氏は「社員は家族のような存在」と語り、新入社員の家庭訪問を行っています。ご家族の話に耳を傾け、まっすぐに社員を愛そうとする。感謝の気持ちを忘れず、社員に明確なビジョンを示す。そんな姿勢が社内の結束を強め、新たな縁をつないでいます。
寺本 潤社長のプロフィール
生年月日 | 1971年4月26日 | 出身地 | 大阪府 |
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出身校 | 尊敬する人 | 松下 幸之助 | |
おすすめ本 | 松下 幸之助著 『道をひらく』、佐藤 一斎著 『言志四緑』 | パワー飯 | インデアンカレー |
底力の源 | 世の中に対しての使命感 |
会社情報
社名 | 株式会社エントリー |
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本社 | 〒163-0241 東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル41F |
設立 | 2002年2月 |
社長就任 | 2014年2月 |
業種 | 人材サービス |
事業内容 | 人材派遣事業、人材紹介事業、紹介予定派遣事業、HRコンサルティング事業、アウトソーシング事業 |
社員数 | 280名 |
採用募集 | 新卒採用 中途採用 |
ホームページ | https://entry-inc.jp/ |
自社の強み | 平均年齢28歳の若さ、チームワーク |
これまでの道のり
20代前半の頃は、大阪の広告代理店に勤めていました。しかし、1995年に阪神大震災が直撃。震災不況によって、転職活動を余儀なくされました。その時期に派遣会社に登録したところ、メンバーの熱さや勢いに惹かれて―。大手企業からの内定を辞退し、急成長中の派遣会社に入社しました。
そして翌年、社長に飲みに連れていってもらい、カッコいい姿と言動を目の当たりにします。そのときに「こんな社長になりたい。2代目はオレが継ぐ!」と決心。人一倍働き、支店長、エリアマネージャー、執行役員へと出世の階段を駆け上がっていきました。入社14年目には、念願の社長に就任しました。
でも、理想と現実は違いました。2代目社長に課された使命は、数字をつくること。ベンチャー企業が上場企業になり、利益第一主義に変わっていたんです。「短期的な利益よりも、社員や登録スタッフ、顧客のための会社をつくりたい」そんな理想を求めて、1年で社長の座を降りました。
その後は中小規模の人材派遣会社を経て、2013年に当社に参画。同志と力を合わせて、短期派遣に特化した新規事業を立ち上げます。その事業部が中核事業に発展し、翌年に株式会社エントリーへ社名変更しました。
こだわっていること・大切にしていること
社員に対して、会社のビジョンを明確に伝えることです。社員総会、親睦会、社長ブログ、特製のメッセージカードなどを通して「どんな会社をめざすのか」「どんなマインドやスキルを身につけてほしいのか」といった想いを伝えています。このようなメッセージ発信こそが人材育成の肝。年次別や役職別の研修も行っていますが、補助的な役割にすぎません。
他には、新入社員の家庭訪問を大切にしています。社長の私が半年かけて全国を回り、ご家族の話を聞くんです。当初の目的は離職者を減らすことでしたが、働き方改革で離職率は大幅に下がりました。最近は社員が幼かった頃のエピソードやご両親のなれそめを聞いて、社員への思い入れを強くしています。「社員は家族」と口先で唱えるのではなく、ハートがともなわないといけませんからね。
これからのビジョン
世界中にサービスを広げ、社会課題の解決に挑みます。まずは2020年度、ベトナムに現地法人を設立する予定です。その後はタイ、カンボジア、ミャンマーなど、東南アジア諸国を開拓。2025年に巨大市場のインド、2030年にはアフリカ進出を計画しています。
事業モデルは人材派遣に限定しません。「人」と「働く」をテーマに、各国の実情に適した事業を展開します。特に発展途上国は貧富の差が大きく、仕事を仲介するブローカーが暴利を得ている。そういった不合理な格差を是正し、働く人が正当な報酬を受け取れる仕組みを確立したいですね。